医学部・私大の小論文対策をしたい人も

 一口に小論文といっても、慶応義塾大のような難解で重厚なものから、近年とても多様化してきた私大医学部に見られるような絵画(の写真)を見て自由に論述させるものまで、実にさまざまです。志望校の過去問を使って実際に書く練習が不可欠です。小論文を書くうえで求められる力はどのようなものでしょうか。

1、読解力

 課題文が与えられている場合は、その内容を正確に読み取り要約する力が求められます。これは国語(現代文)と同じですね。

2、発想力

 私が最も大切だと思うのは「発想力」です。どういう視点で何を書くかを思いつく力です。頭を柔らかくして思いつく限りのキーワードや連想したことなどをメモに書き出し、相互につなげたり発展させたりできるようになると小論文に独自性が出てきます。授業では思いつくことを口に出してもらい、質問やツッコミを入れ、私がそこから連想したことを伝えたりと、やりとりが最も活発でどう転がって何が出てくるか予想のつかない楽しい時間です。

3、説得力

 自分の考えを言ったり書いたりするときに大切なのは、説得力があるかどうかです。では何が説得力を生むかというと、スジが通っていること、つまり論理性です。そして論理性を生むのは、話の持って行き方、つまり構成力、そして文章力です。
 面倒がらずに何度でも書き直して試行錯誤を繰り返すうちに1回目とは別人のような説得力のある文章が書けるようになります。