なぜ持続不可能な学習計画を立ててしまうのか
手厚すぎるサポートと経験不足
張り切って無理な計画を立てて3日で挫折し、しばらくすると遅れを取り戻そうと再び無理な計画を立てて3日で挫折し……を繰り返す生徒さんたちには共通点があります。小さい頃から勉強面、生活面の面倒を親御さんが全てやってあげていることです。教科書やプリント類の管理から体操着の準備、空のお弁当箱をカバンから出してあげること、部屋の掃除に至るまで、きめ細かなサポートを受け続けているのです。
その結果、先を読んでいつまでにどういう状態に持っていくためには今からどのくらいのことをしなければならないかを、考え、実行し、失敗し、反省するという経験が、あらゆる分野で少なすぎるのです。受験生になっていきなり自分で勉強計画だけ練ろうとしてもうまくいきません。小学校の夏休みの宿題を放置して8月31日になくことも大切な経験なのです。
失敗しても大丈夫。自分でやることが大切。
では、その経験がないまますでに受験生になってしまった人は今からどうすればよいのでしょうか? 親御さんや家庭教師に全てやって貰えばいいのでしょうか? 違います。手伝ってもらったり、助言を求めたりするのは有意義でしょう。でも「自分で」やるのです。失敗してもいいのです。失敗したら、何がいけなかったのかを考え、反省を活かしてもう一度やってみるのです。ただ同じ計画をやり直すのではありません。次はもうちょっとうまくいくかもしれません。でもまた挫折するかもしれません。そうしたらまたすぐに、原因を反省して、それを活かした方法を練り直してください。それを繰り返して進歩していくしかありません。