東大受験生二人の明暗を分けたものは③
センター試験まで
二人のそっくりな東大受験生は、それぞれ勉強の方針が立って同じような1ヶ月を過ごした後、ちょくちょくお休みがありました。実際の性別は伏せますが、仮にAくんとBさんということにします。
Aくんは授業の予定時間になっても教室に現れないということが何度もありました。それは単なる遅刻であったり、予定を勘違いして元から通っていた集団塾の自習室で勉強していたりで、本人と連絡がつくこともあればつかないこともありました。お母様にお電話したことも何度かありますが、「塾の予定は本人に任せていたので……。すみませんっ!」とびっくりなさっていて、Aくんは夜お家で怒られたそうです。😅 予定や宿題、持ち物の自己管理能力と学力(合格率)はたいてい比例するので、これは先行きの良くない傾向です。
一方でBさんの方も、学校や他塾の講習のための日程変更連絡が、どうやら親子で共通のメールアドレスを使っていたようで、内容が噛み合わなかったり、年末には体調不良で急なお休みがあったりと、なかなか順調には進みません。年が明けて一週間経っても連絡がないので、明日授業があるという日の夕方に塾が気を利かせて親御さんに電話してくれました。すると、「体調は良くなったが、センター試験までは他の教科を優先したいので」とさらに二週間お休みになりました。「え、その連絡、もっと早くなぜくれないの?!」って思いました。生徒の予定管理や連絡に不備があるのはともかく、親御さんがやっているのです。
どちらも、暗雲垂れ込める……という状態で、センター試験がやってきました。