センター試験時代の英語の良問
せわしなく疲れるだけの共通テストの英語を解いていると、どうしてもかつてのセンター試験と比べてしまいます。こうやって「昔は良かった」と言うオトナになっていっちゃうのでしょうね。😅 センター試験も教科によっては改善してほしいところがありましたが、英語は平均点も安定していて、生徒さんたちの成績も実力を反映していました。出題も工夫されて、長年の間に完成していたテストだったと思います。
思考力・読解力を問う不要文問題
センターでよく出されていて苦手な人が多かった問題に、不要な一文を指摘するものがありました。10行程度の短めの文章中、4つの文に下線が引かれており、文脈に合わない余計な一文を指摘するものです。英語の内容が理解できていることはもちろんですが、どの文を抜いたら論理が一貫するかを考える力を問う良問でした。かつての生徒さんには、この問題だけが苦手で、何年分も練習を繰り返し、克服した方もいました。今、どこかの医学部で同じような出題が見られます。どこだったっけな。
実用的で実践的な会話文問題
上記の不要文指摘問題よりは短い期間だったと思いますがしばらく続いた出題に、会話文でどの語を最も強く発音するかを問うものがありました。やはり10行以内程度の2人の会話が与えられ、後半の1つのセリフの4か所に下線が引かれています。その一文だけ切り離して音読した時には強く発音する語でも、セリフのやりとりの中では話の流れで重要な部分が変わることがあり、その時重要な部分が当然最も強く発音されることになります。ペーパーテストで、しかもマークシートであっても、自然な会話に必要な力を問うことはできるのです。これもかつての生徒さんで、この問題を苦手としていましたが、授業で出題意図を説明するとすぐに理解して、数回の練習で克服された方がいました。