禍転じて……教師の「ハズレ」を逆転させる
昨日の続きです。英語に限らず、中学高校の教科担任が「ハズレ」のことはよくあります。その場合はどうすればよいのでしょうか。
実際にあった例を挙げてみます。中1で英語が「ハズレ」のクラスになり、中2ではクラス替えと共に全クラスが「アタリ」の先生になりました。中2春の時点では1年間でついた実力差が生徒同士であからさまにわかる程でしたが、中3になる頃には差がわからなくなってきました。「ハズレ」クラス出身でも英語が得意な人、「アタリ」クラス出身でも英語が苦手な人が出てくるのです。これは、英語において最も重要といえる中学入学時の教師の当たり外れですら、その後の教師や生徒本人の努力次第でその影響を埋められることを示しています。
もう一つの例は、高3の選択世界史のクラス。3つのクラスのうち1つのクラスは、教師が生徒に板書の年号や記述のミスを度々指摘されるほどの「ハズレ」でした。4月の時点で「これはマズイ」と思ったそのクラスの生徒たちは、学校に期待せず予備校や独学で頑張った結果、他の2クラスよりも社会の成績が良いという逆転現象が起きました。これは、受験生ともなればたとえ教師が「ハズレ」でも、自分で危機意識を持ってしっかりと対処できることを示しています。
私自身としては、高校前半の時期に理数系の科目でもっと合う先生にあたっていたらもうちょっと興味を持てたかも……と思うところはありますが、仮に素晴らしい先生の授業を受けていたとしても理数系が得意になっていたとまでは思えません。😁 結局のところ、生徒の側の意識と努力、そして能力の問題なのだろうと思います。