難問は捨てる判断を。

 私大医学部に限らず、大学入試において大切なのは、やさしい問題で確実に得点を積み重ねていくことです。過去問演習をしていると、できなかった難問の克服に目が行きがちですし、本番でも「1点でも多くとりたい」という気持ちから難問に時間をかけてしまいがちです。

 でも設問というのは「かんたん」「そこそこ」「難しい」というようにレベルに違いがあるものです。そしてレベルの差があるほどには配点の差はありません。「難しい」問題は他の受験生も解けないので差がつきませんから、さっさと捨ててしまえばいいのです。「捨て問」と言ったりしますが、その分の時間をもっとやさしい問題を解くのに当てた方が最終的な得点は高くなります。「捨てる」判断をできずに時間不足に陥ると、皆が解けるやさしい問題でミスをしてしまうことがあります。そしてこちらは確実に他の受験生と差がついてしまいます。

 ちなみに「そこそこ」の問題でどれだけ得点できるかは、普段の勉強で決まります。まさに実力の差が出るのです。