勉強におけるアウトプットの重要性
漢字を読むのと書くのではどちらが難しいですか? いうまでもなく、「書く」ですね。ですから漢字の練習をする時、そのほとんどの時間と労力は「書く」ことに費やしてきたはずです。
このことは、英語をはじめ、その他の多くの教科にも、また技術にも、当てはまります。「読む」のがインプットだとすると、「書く」のがアウトプットです。何かを身につけるにはインプットに続いてアウトプットの練習を重ねることが欠かせません。それも、体が(手や口が)考えなくても自然に滑らかに動くようになるまでです。このことは基礎レベルであればあるほど重要です。(漢字でもとても難しい「薔薇」や「檸檬」などは読めれば十分ですね。)
かなり多くの医学部受験生が、"We has" とか "He don't" などと平気で言ってしまうのですが、これは基礎(中学時代)のアウトプット演習が圧倒的に足りないためです。「知識としては一応知っている」という程度では「身につけた」とは言えません。"He has" と自動的に口をついて出るからこそ、文中に"〜 he have 〜" が出てきた時にshouldの省略だと気付けるのです。
英語の勉強においてアウトプットとは、音読(からの暗唱)、単語や英文を手で書き写すこと、基本的な例文を日本語から英語に訳す訓練をすることなどです。