共通テスト英語リーディングがやっぱりつまらなかった
昨年までより選択肢が少々紛らわしくなったかなという印象です。解答に時間がかかった人も多かったかもしれません。単語は平易で、速読力が要求されていることは確かです。
前半はやたらとウェブサイトやブログの形式をとった短文からの情報検索、後半は長文の内容を生徒がまとめる体裁のもので、ワンパターンなのですよね。こういうのを「実用的」というのですかねえ。出題の設定が「生徒の学校生活」に即していて、中学校の英語の教科書を思わせます。大学受験生の中には、少ないとは言え中高年の社会人もいるということが出題者の頭の中にはないのだろうと思います。仮に受験生全員が高校生だとしても、自分とは全く異なる立場の人を設定した文章の方が「思考力」を測れると思うのですが。
第5問は小説っぽかったですが、やはり内容が身近すぎて、もっと「今、ここ」でない話を読みたかったです。第6問のクマムシは、小学校の国語で読む「説明文」を思い出しました。一応、大学入試なので、もう少し知的興味をそそるような出題にしてほしいものです。