今さらですが24’ 共通テスト英語リーディングをボロクソに言う
いきなり暖かく、いや、暑くなって、桜も一気に花開いていますね。新年度になりました。実にタイミングが悪いですが、2ヶ月以上も前の共通テスト(英語R)をようやく解いたので感想です。忙しかったのと「どうせつまらないんだろうなぁ〜、嫌だなぁ〜」という思いとで先延ばしにしていました。😅 しかもプリントアウトする時にろくに設定を確認しなかったために、B5のつもりでB4で何十枚も印刷してしまい、巨大な紙を狭い机の上でバッサバッサとめくりながらやりましたさ。
時間がない。だから焦る。
センター試験は丁寧に解いても大抵60分あれば解き終わりましたが、今回は飛ばし気味に解いても70分以上かかりました。一応満点は取れたものの、前半のイベント系の問題でちまちま情報確認をするのが面倒で捨てたくなりました。「こんなところで時間使ってられないんだけど」という焦りでミスをするという負のドミノ倒しに陥った受験生もいたのではないかと思います。センター試験よりずっと量の多い英文を読むのに、点数は半分(センター試験は200点満点、共通テストは100点満点)というのもいまだに納得がいきません。
いつまで続く……ワンパターン
問題の設定が「英語圏に留学(準備)中」の学生」が「イベントに参加する」とか、生徒が「プレゼンのために資料を読んでノートにまとめる」が延々と繰り返されるのにも毎度のことながら辟易しました。そして文章の内容もつまらない。特に第4問の英語クラブの部屋の改善案についてなどは、あまりのくだらなさに、これは本当に「大学」入試の問題なのだろうかとびっくりしました。
センター試験を引きずってか6問構成なのですが、その6つの分類もセンター試験と違ってよくわからない。だんだん英文が長くなっていって、第5問は小説風、第6問は説明文というくらいでしょうか。そしていちいちAとBに分かれている理由・意図も不明です。
読解というよりは必要な情報を読み取って処理するために本文と「ノート」を常に行き来するのもせわしなく、煩わしい。
目的不明のテスト
チラシだのWEBサイトやブログだのを材料にすれば「実用的」で、くだらないディスカッション(の準備)を扱えば「実践的」とでも考えているのでしょうかね。国公立難関大志望者にとってはつまらなすぎ、私大を含む中堅大志望者にとっては量が多すぎる上に、外国語を学ぶ上で身につけておくべき文法力のあるなしも測れず、一体何を目的としたテストなのかさっぱりわかりません。国公立なら二次試験に対して共通テストの比率を減らしたり、私大なら利用をやめる大学が増えてくればよいなと思います。東大は今年、足切りのない科類があったそうですから、共通テストの重要度が減って良かったです。