共通テスト国語の五択問題

本気を出すのは二つに絞ってから

 共通テストは、英語が4択問題中心なのに対し、国語は配点の大きな読解問題を中心にほぼ5択問題です。このひとつ分の差が結構大きいのです。選択肢1つが3行にわたるような設問では、5つの選択肢だけで1ページがぎっしり埋まっています。これを真面目にひとつひとつ読んでいったら、まず時間が足りなくなります。さらに、頭が混乱してわかっていたはずのこともわからなくなります。だって、考えてみてください。15行のうち12行は間違っているのです。

 ではどうするか。もちろん本文は真面目に読みます。でも5つの大きな選択肢は斜め読みで大丈夫です。本文の内容をある程度掴んでいれば、ざっと読んでも明らかにおかしいものが見つかります。「ここは違う」という語句や文言を見つけ次第バツをつけて、その先を読む必要はありません。おかしな選択肢をさっさと消していくと、たいてい2つ残ります。本気を出すのはここからです。2つを比べてどこが違うのか。本文にはその点はどう書いてあったのか。必要なら部分的に読み直しをします。

 5つもあった選択肢が2つに減ると人は自動的に油断してしまいます。しかし、ある程度読めたライヴァルたちは同じ2つを残していますから、そこからが勝負なのです。「あー、あっちだったか!」という悔しい失点を減らすため、慎重に選びましょう。