模試の結果で受験生を突き放した親御さん
昨日の記事に書いたような、受験生の模試の申し込みまで何でもかんでもお世話を焼いてしまう親御さんとは対照的な親御さんも、たまにいらっしゃいます。
私が国語を担当していたある生徒さんは、合格した大学はあったものの、不完全燃焼での結果に納得がいかずに浪人を決めました。ただ、その割にはちょっとのんびりしたところがあり、例えば漢字ドリルを買って練習をしておくようにといっても、実際に買ったのは一ヶ月後と言う具合です。
その生徒さんが1学期のある日、模試結果を持ってきてくれたのですが、結果以上に顔が暗い。成績自体は、悪くはないがもの足りないという程度で、今後の努力次第というところでしたが、本人曰く、現役時と変わらない。
そのもの足りない模試結果を親御さんに見せたところ、激怒されたのだそうです。そして、「お前が浪人して頑張りたいというから浪人させてやって塾にも行かせてやっているのに、この結果はなんだ?! こんな模試なら見たくないし、今後、お前の成績に一切興味はないから見せに来るな! 約束だから今年一年は金だけは出してやる。あとは勝手にしろ!」と宣言されてしまったのだそう。お調子者の生徒さんがさすがにまずいと青ざめていました。
実際にその後もずっと親御さんはノータッチで、ほとんどの受験生のご家庭が希望される塾での面談も、一度もありませんでした。
親御さんが、その言葉の通りにひたすら怒っていらしたのか、子供の奮起を促す意図もお持ちだったのかは、確かめようもありません。受験が終わった後までも完全に塾や講師との接触をなさらなかったからです。(前者かなぁ……。)
続きはまた明日。