ある医学部3浪生の話①〜背水の陣〜
昔のある生徒さんのことを何回かに分けてお話ししていきます。本気で志望校合格を目指す方に、大切な何かを伝えられることを願って。
私大医学部を目指して、現役時は一次不合格。予備校に通った1浪時も一次で全滅。ご両親のすすめで受けた歯学部に進学後すぐに休学して仮面浪人したものの、2浪時も全滅。それでも医師になる夢を諦められずご両親に必死でお願いすると、
「あと1年限定。ただし、歯学部に通ってきちんと単位を取ること」という条件。
次も不合格だった時のお子さんのその後を心配しての厳しさです。予備校では結果が出なかったからと個別指導塾を探してこられたのもご両親です。
こうして、東京で一人暮らしをして大学に通いながら、週4回の個別指導を受けることになりました。私が英語を受け持ち、他に数学・生物・化学のプロ講師が一人ずつつきました。授業開始が4月でしたから、その時点で受験まで残り約8ヶ月。背水の陣を強いての最後の挑戦が始まりました。