東大、学費値上げへ?!
ありとあらゆるものが値上げ値上げで生活を圧迫している中、今度は東大の学費値上げの話が出てきました。少し前には、同じく国立大学で、東大とは比較にならないほどの才能が集う芸大が、古いピアノを処分するのに新しいピアノを買えないとか、入試のデッサン会場の天井の一部が崩落しただのという、暗澹たるニュースがありました。
一方で、これだけ一般の人々が生活苦に押し潰されているのに、税収は最高なんだとか?!#$%&? そのお金、どこへ行っちゃうんでしょうね。
東大の学費値上げのニュースは、大学側と抗議する学生側との争いとしての面が報じられたり、他のあらゆるものが値上がりしているのだから仕方がないとか、優秀だが裕福ではない学生のために国立大は安く通えるべきとかという値上げの是非という面での意見が紹介されることが多いように思います。
しかし、問題の本質は、国として教育を重んじて相応のお金をかけるのか否かということです。今回の値上げも、国からの支給をジリジリと減らされてきたことが一因となっています。大学側もいわば被害者であると言えます。大学が暴利を貪り、学生がその割を食っているということではありません。私が大学生だったウン十年前ですら、すでに東大はかなり貧乏でした……。😅 冷暖房設備はあるのに、電気代節約のため、人の集まる図書館ですら夕方前に暖房は切られ昼過ぎに冷房も切られました。(意味ない……。) 先生方も決して大学教授の仕事とは言えないような雑務を担っていました。おそらく今はもっと大変な状況になっていると思います。
法人化の頃までは、より苦しいのは「実用的でない」😡とみなされている文系学部(芸大もそうですね。コロナ禍の頃には「不要不急」😡とされた美術と音楽の大学です)だと思っていましたが、昨年は、大学ではありませんが、国立科学博物館が金欠のためにクラウドファンディングをした(せざるを得なかった)というニュースがありました。もう、情けなくて涙が出そう……😣
子供を健康に育て、質の高い教育を施して、立派な大人にするためにお金を使うことには、その金額以上の価値があると思うのですが。