「やさしい先生希望」、そのココロは?
昨日の続きです。「やさしい」の意味が、「間違えたり、出来が悪かったりしても、怒らない」という意味らしいのですが、それも生徒のレベルと目指す大学のレベル、間違いの程度、努力ややる気の有無によって、当然変わってくるものです。
ある再受験の生徒(20代)が、歯医者が怖くて虫歯をずっと放置していたら、いよいよ我慢できなくなって、とうとう歯医者の予約を入れたそうです。その電話で、「僕が悪いのはわかってるんで、絶対に、絶対に、怒らないでください」と繰り返し頼んでから行ったそうです。「え、そこ?」と突っ込みたくなりました。歯医者の音が怖い、削られるのが怖い、というならわかりますが……。😅 歯の大切さをよく知っている歯科医だからこそ、虫歯を放置する患者の将来を思って、「こんなになるまで放っておいたらいけません!」と叱ってくれるのであって、それはむしろ優しさだと私は思いますが、彼は「僕、やさしい先生じゃないとイヤなので。」と言っていました。
もし、やるべきことをやらなくても、合格に近づく努力をしなくても、「怒らずにやさしく」してほしいという意味で「やさしい先生」を希望するなら、確実にやる気のない先生に当たるでしょう。やる気のない生徒に対して、本気を出す先生はいないからです。