2学期をむかえた受験生へ

淡々と進み続ける

 高3生は学校が再開し、浪人生は塾や予備校の通常授業に戻ったところでしょう。2学期は、人によっては推薦の出願と試験、共通テストのための写真やら何やらの準備、模試、学校や塾での面談など、普段の勉強以外にやらなければならないことが意外に多く、思ったより時間がないと感じることが増えると思います。日に日に昼が短くなるのも焦りに拍車をかけますね。

 気をつけてほしいことは、「あれもやらなければ、これもやらなければ」と忙しい中で、表面上の勉強量だけを維持するために上っ面で終わらないようにすることです。単語も長文も、確実に進められるペースを守って、淡々とやり続けてください。まだ勉強の成果が数字に表れてこないかもしれません。焦ったら今日の分の単語暗記をもう一回チェックしましょう。明日の分をやるのではありませんよ。今日の分を完璧に覚えましたか? 発音も綴りも派生語も大丈夫ですか?

 表面上の量をこなして安心するのではなく、深く理解し、忘れていたらしっかりと覚え直し……と身になる勉強をしてください。その時、例えば「長文を読むスピードを上げたい」とか、「和訳のミスを減らしたい」とか、各自の課題を意識して見てください。勉強の”密度”を濃くするのです。