医学部指定校推薦の減少
入試制度も時と共に変わっていきます。東大をはじめ多くの国立大学の後期試験がなくなった時も驚きましたが、気がつけば入試の方法が複雑化しています。一つの大学(学部)でも、帰国枠、医学部なら地域枠、共通テスト利用、総合入試、公募推薦……と複数の募集をするので、時期や資格、内容を調べるだけでも一苦労ですね。
首都圏の私立中高一貫校を中心に「1、2名」の枠で続いてきたと思われる医学部の指定校推薦が、ここのところなくなりつつあります。女子医科大学が今回から指定校推薦を廃止しました。昨年から聖マリアンナ医科大学も廃止しています。残るは獨協、北里、金沢医科ですが、首都圏の高3生にとっては事実上北里だけとなった印象です。これには高1、2生の中にもショックを受けている人がいるのではないでしょうか。
普通、指定校推薦を目指す場合は、高1春の段階から、そしてそのためには当然中学3年間も、文系科目や芸術、保健等も手を抜かず、テストも提出物も授業態度も良い評価が得られるよう日々努めます。一般受験の準備との両立がとりわけ難しいのです。
「これだけで行く!」と絞らずに、色々変わっていくものだという前提で情報収集を怠らず、柔軟に対応していきたいですね。