構文暗記は音読で

ひとかたまり、ひと息で

 英語の構文を覚えるときに、目で文字を眺めているだけではなかなか記憶に残りません。声に出して何度も唱えると効果的に覚えられます。そのとき、ただ声に出せば良いというものではなく、正確に覚えるためのコツがあります。クジラ構文を例に説明します。

A whale is no more a fish than a horse (is).

NG: 一単語一単語ぶつぶつと切ってカタカナのように読んではいけません。やっているうちに、「ノー・フィッシュ・モア・ザン?」のように語順が狂ってきます。

OK:ひとまとまりごとに滑らかにひと息で発音してください。「than」の前までと後の二つの部分、もしそれだと前半が長すぎると感じる場合には「is」と「no」の間でも区切って三つの部分に分け、一つの部分は滑らかに抑揚をつけて発音します。

A whale is (/) no more a fish / than a horse (is).

一つ目はカタカナの「ア・ホエール・イズ」の3拍ではなく、「whale」だけが強く、「A」と「is」はその前後に弱くくっついているだけなので、リズムとしては1拍です。三つ目も1拍。無理やりカタカナで表現するなら「ザナホースィズ)」。二つ目の「no more a fish」の部分は「a」以外はどれもかなり強いです。「a」は小さく弱く「more」に連結します。「no more」も区切らずにつなげてください。

 わずか1行の文ですが、カタカナ発音だと何十音節にもなってしまいます。単語ずつでも10個(11個)になって大変です。正しい発音とイントネーションで読めば二つか三つ覚えるだけ。「a」を忘れたり語順が狂うということは起こり得ません。試してみてください。