'24共通テスト英語リスニングが知能テストっぽい
今さら共テシリーズです。😅 英文量がさらに増えて苦行と化したリーディングと違って、リスニングは易しくなりましたね。ただ、その分、無理矢理100点分の問題を作っている感は増しました。リーディングはあれだけ読んでたった100点なのに、リスニングは30分で同じ100点。しかも前半は超簡単です。中堅以上の大学志望者ならリスニングが苦手でもゆうに60点は取れるでしょう。第1〜3問までの、簡単なのに2回読まれる分だけで59点もあります。絵を見て丸付けなんかしていると、大昔に小学校でやらされた知能テストを思い出してしまいました。😅
英語やリスニングが苦手な人は前半に集中して点を稼ぐ。得意な人は2回目が読まれている間に後半の出題をチラチラ読んでおく。それでも第5問の講義の問題などは長くて、読む資料も多く、何を覚えておけば良いのか分かりにくいです。聞き取れていても時間内に問題文を吟味するのは少し緊張しますね。2回読んでくれればいいのに。今年の第5問は常識と図表の読み取りで解けてしまう設問もあり、もはやリスニングですらないという有り様です。
前半と後半がアンバランスな結果、不得意な人でも点が取りやすく、得意な人は点が伸びにくく、実力差がきちんと数値化されないテストになっていると感じます。何のためのテストなんだか……。たいていの大学ではリスニングの点は圧縮されますから、ますます差がつきにくいわけで、そもそもあまり気にしなくてよさそうです。東大のように二次試験でリスニングが課される大学を受ける人はそちらの対策に集中していればよいです。