試験本番の集中力

「和訳の長文、全部覚えているので教えてください」

 かつての生徒で、試験期間中に授業を始めた時、「先生、おとといの試験でこの和訳がわからなくて…」と、いきなり長い英文を書き始めた人がいます。印刷でも3行はあるであろうという長さで、関係詞も使われていて文構造は複雑なのにカンマの位置まで正確に記憶しているのです。ほとんどわかったのに一部だけ構造が取れずに必死になって考えていたけれど、試験中にはとうとうわからなかったそうです。後で私に聞こうと暗記したわけではなく、一生懸命考えているうちに頭に完全に刻み込まれたのです。一緒に復習して、「あー、あとちょっとだったのに」と悔しがりましたが、その生徒さんはその後に受験した医学部に見事合格していました。

 響教育研究所では、入試期間中もできる限り予定を合わせて授業を続けます。疑問を解決して次に繋げ、不安やストレスを吐き出して気持ちを切り替えるお手伝いをします。