東京医科大学の英語

ごく普通の問題になりました

 今更ですが、今年の東医の英語についてです。かつても特に第4問の長さや形式を中心に少しずつ変化はあったのですが、昨2022年には、それに加えて "例の" 第5問にも大きな変化がありましたね。それが今年も続くのかに注目していたのですが、結論から言うと、続きました。

 2021年までは見開き2ページ以上にわたる長文を読んで、20〜25個くらい(年によって変動)の選択肢の中から内容の一致するものを6〜8個くらい(年によって変動)選ぶという、大規模なものでした。自分で本文と選択肢のエリアを区切りながら要領よく解いていく工夫が必要で、答えが8個になるはずなのに、7個になったり9個になったりすると、結構打ちのめされる気分になったものです。

 ところが昨2022年は、「わずか」12個の選択肢の中から「わずか」4個の正解を選ぶというものに規模が縮小されました。代わりに和訳と単語の問題が加えられていますが、とても簡単なものです。第4問が肥大化したのと合わせて、普通の長文が2題あるという全体像になりました。

 今年の問題は前半の3題が2題に減って、全体が4問の構成になりました。残念ながら著作権の都合で第3・4問の長文の本文が公開されていませんが、設問を見る限り昨年と同様の形式が続いたと考えられます。ずいぶん解きやすくなりました。

 かつての第5問は、初めて過去問を解いた受験生の誰もが、「なんですか、あの問題……」とうんざり顔をする、東医ならではの出題で何十年も続いたものです。私も嫌いだったのですが、なくなってみるとちょっと寂しいような気もしてきます。(笑)