ドンキー・ホーテ?〜ロバはどこに〜
ひとつの英単語から世界は広がる②
「Donkey」をめぐるお話の続きです。
「Donkey =ゴリラ」説が崩れたあとに、また決まって高校生たちが、「あ! ドンキ?」と激安の殿堂を思い浮かべるのがまた面白いのです。😄 「でもドンキ・ホーテじゃなくてドン・キホーテって書いてある。あ、ペンギン?(お店のキャラ)いや、ペンギンはpenguin だわ。そもそもドン・キホーテって何?」となります。
ここで英語の授業は文学へと広がります。セルバンテスの長編『ドン・キホーテ』の存在を説明し、風車に切り込んでいく有名な場面があることを説明します。ちなみに、激安の殿堂の店名の由来も、このセルバンテスの『ドン・キホーテ』だそうです。
そしてロバの「donkey」も、ここでちゃんとつながってきます。騎士であるドン・キホーテは、当然のこととして馬に乗りますが、従者をつとめる農民のサンチョ・パンサはうまく馬に乗ることができなくて、かわりにロバにまたがるのです。太っちょのサンチョ・パンサが小さなロバに乗っているところは想像するだけでコミカルですが、わかりやすくするためにピカソが黒一色で描いた『ドン・キホーテ』を紹介することもあります。
セルバンテスは知らなくともピカソは皆知っていますから、ここからまた授業は美術や世界史へと広がっていきます。
つづきはまた明日。🤗