質問の仕方に現れるもの

 あっという間に共通テストが終わり、私大医学部の受験がスタートしました。出講先の塾でも急に静かな雰囲気になり、自分の試験日ではないので来塾して勉強している生徒さんたちは、引き締まった表情で過去問を解いたり、質問に来てくれたりしています。 

 質問の仕方一つをとっても、生徒さんの向上心や精神的成熟が感じられるものです。つい先日質問に来てくれた方は、時間がたまたまお昼時で、今質問に行ったら講師が食事を取れなくなるのではないかと気をつかって、あらかじめ塾の職員の方に相談していました。こちらは予定された時間に待機しているだけなので全く構わないのですが、自分が大変な時でも相手の都合を考えられるところが、大人ですね。😊

 質問の内容も、単にできなかった設問だけではなく、答えはあっていたのだけれど、迷った別の選択肢ではなぜいけないのかというもので、もっときちんと理解したいという気持ちが感じられました。こちらの解説中にも、納得したうなづきや、「では、この場合はこういうことですか?」と次の質問が出てきて、しっかりと頭が働いていることがわかる反応を見せてくれました。こちらもなんとかして、今解いているものだけでなく、本番の試験にも生きる解き方・考え方のアドヴァイスをしようと力の入る、充実した時間になりました。

 知らない講師にいきなり質問に行くのは勇気のいることだったと思いますが、その向上心と行動力が実を結ぶ結果になって欲しいものです!