模試は申し込みから受験生自身で
「ポチッ」の親心が合格を遠ざける
きのう、模試を学校外で自分で受けてほしいと書きました。その申し込みから、受験後の問題用紙や成績表の管理まで、必ず受験生自身でやるのですよ。親御さんは手を出してはいけません。
以前、一人娘さんを手取り足取りお世話なさっているお母様に、「入試の願書提出などの手続きをご本人にやらせてください。まずは模試の手続きからご本人にさせてみてください」と申し上げたことがあります。理由は簡単です。親任せにしていた生徒さんたちは、実力があっても落ちたからです。
「あ、はい。同じことは学校からもさんざん言われておりまして。でも、画面をポチッとするだけなので、ついやってあげてしまって……」
いや、画面をポチッとするだけだからこそ、ご本人にさせてあげてください!
その後、「ポチッ」だけはご本人にさせていたようなのですが、成績のデータが返ってくると親御さんから娘さんのスマホへデータが送られてくるのです。その日の授業ですぐに私に見せられるようにと思ってのことなのですが、そうやって全て親御さんがやってくれるので、生徒さんご本人はその後返却された紙の解答用紙を、質問があるのに、持ってくるのを忘れてしまうのです。
申し込みも、成績データや問題解答用紙の管理も、塾への持ち物も、全て親御さんがやってあげて、ご本人は試験を受けるだけ。小学生ではないのです。高校生のお子さんを一人前に扱ってあげてください。