見直しは要らない。試験時間を目一杯使う。
今週末は共通テストです。センター試験よりもさらに多くの英文を同じ時間で読まなければなりません。共通テストに続く私大医学部も最近の傾向は、さほど難しくはない大量の英文を短時間に読ませるというものです。したがって、多くの受験生にとっては「士官内にとにかく最後まで終わらせる」ことがまずは目標となります。
ところが英語の得意な受験生は、過去問演習をしたら90分の試験時間が25分余ったとか、60分のところ10分余ったという報告をくれることがあります。英語が伸びてきた受験生は、最後まで解き終わったけれど見直しの時間まではなかったという報告があったりします。もちろん、正答率や記述解答の完成度が高いなら時間が余ってもよいのですが、実際に解答を見せてもらうと、雑な部分があったり自分でも納得のいっていないという答えがあったりします。
時間を余らせても意味はない。
早く終わらせなければという気持ちが行き過ぎているか、小学校低学年から叩き込まれる「見直しをしなさい」が一種の呪いのようになって取り憑いているのかもしれません。大声で言いますが、試験時間はギリギリいっぱい使ってください! 10分も15分も余った場合、そもそも大学側の求めている解答の完成度に達していないと考えた方が良いです。また、見直しをしたところで、1回目にわからなかった設問が、より疲れている2回目にわかることもまずありません。だいたい、「これは何の話だったっけ?」と思い出すところからやり直しですから効率が悪いです。
試験中は適宜時計を見ますが、それは一刻も早く終わらせるためではなく、時間を使うべきところで使う判断をするためです。「今何分、だったらこの難しい問題に少し時間をかけよう」と判断して、一問一問を許される限界まで丁寧に落ち着いて解答するのです。
だいたい、共通テストみたいな長いだけで退屈な文を読み直す気になります? ミスしない程度に丁寧に、一回で済ませましょう。