音読が発音の勘違いを防ぐ

 昨日の続きです。"Other" を「オザー」だと思っていた生徒さんは、音読の習慣がなく目だけで勉強してきたそうです。そのため、頭ではわかっているのに口の筋肉がいうことをきかないことがありました。"Much money" と言うべきところを "many money" と口が動いてしまう。

 このようなことを避ける(減らす)にはとにかく正しい音を聞いて発音すること、気になったときは調べることが一番ですが、そうは言っても、文法問題集など音源がなかったり、いちいち聞くのが面倒な場合も多いと思います。実は発音を勘違いしている単語は、難関大レベルの難しい単語ではなく、中学の教科書に出てくる基本単語がほとんどです。"Other" も中学で「比較」を学習するときなどに出てきます。ということは、結局、中学で本格的に英語の勉強を開始するときに、音源を聴きながら真似をして発音するというごく当たり前の学習習慣を身につければよいだけなのです。

 その後、学年が進んで英文量が増えるにつれて、音源を聴いて音読する機会は減ってしまうとは思いますが、レベルの高い単語をときに間違った音で覚えてしまったとしても、触れる頻度が低いぶん定着も薄いので、修正もしやすいのです。