各種推薦やら総合入試やら、てんやわんや

 11月も半ばにさしかかり、推薦だ、総合入試だ、共通テスト対策だと、受験生の皆さんはそれぞれとても忙しくなってきています。講師もこの時期には単発や短期の授業依頼を受けることも多く、その内容も共通テストの古文から医学部推薦の英文要約や小論文まで多岐にわたります。自分の受験がとうの昔に終わった講師の立場だから落ち着いて解答を作れるけれど、自分が今受験生で同じテストをこなさなければならないと想像すると目が眩みそうです。

 先日は、とある私大医学部の総合入試対策をしました。一般入試以外の過去問や資料は個人では手に入りづらいので、医学部専門塾の対策コースをおすすめし、そこの教材のフォローをしたのですが、ひとまとめの制限時間内に解く学力試験の内容の幅広いことといったら……。四字熟語や古い言い回しを含む日本語表現の問題、数学や図形の問題、グラフや表を分析する問題、かなりの長さの文章を読んで要約する問題……。これを突破したら二次試験ではグループ討論。

 他の医大の推薦も受ける場合は、小論文や英文要約に面接。人によっては共通テスト対策もそろそろ始めなければなりません。各大学とも対策しにくいものを出してくるなという印象です。(それでもあれこれ対策はするのですが。)

 その人その人で得手不得手があり、こういうタイプの設問は特に苦労せずにできるとか、明らかに比重の大きそうな設問なのに苦手とかが、解いてみるとわかってきます。全部をまんべんなくというよりも、ご自分の向き不向きや重視されている要素を分析して、ある程度的を絞った対策をすることが有効だと思います。