私大医学部の後期か浪人か

 私大医学部の前期入試がほぼ終了したこの時期、まだ嬉しいお知らせを手にできていない受験生は、後期を最後まで受け続けるか、早めに来年へ向けて再スタートするかで分かれます。置かれた状況は人それぞれですし、どちらでもご自分の納得のいくように決めれば良いのですが、迷っている方のために少し整理して考えてみようと思います。

今までの手応えがあったか

 今までの試験でどこか1校でも一次合格を手にしたり、そうでなくても入試前より伸びているという手応えがありましたか? 合格が難しいのは、英語はできたのに数学で失敗したとか、苦手の物理は健闘したのに得意の英語でつまづいてしまったとかで、全教科の出来がなかなか揃わないということがあります。それでも「我ながら惜しかった気がする」という手応えがある場合は、一旦呼吸を整えて、後期まで受けてみると可能性があるかもしれません。

体力と気力が残っているか

 このブログで何度も書いている通り、試験は体力を消耗します。いつも通りに就寝しているのに朝疲れが残っていて起きられなくなってきたり、体調を崩すことが増えている場合には、もしかしたらすでに戦いきったのかもしれません。ヨロヨロの状態で無理して試験に臨んでも勝機が少なくなりますから、思い切って今年はここで終わりとするのもありかもしれません。来年に向けて環境を整えつつ休養をとり、早めに新たなスタートを切った方が前向きになれるかもしれません。

いずれにしても覚悟を決める

 一番避けるべきなのは、次へ向かう気力もなく、成果も感じられないまま、思い切って打ち切る決断もできずに、ただズルズルと試験を受け続けることです。後期を受けるのがいいとか悪いとかいう問題ではありません。迷うのが当たり前だと思います。それでも、自分の状態を冷静に見極めて、自分で決断することが大切です。