1年間で単語帳を6周した生徒さん
一日一章かならず覚える!
ずいぶん前の生徒さんなので正確には覚えていないのですが、受験までの約1年間で単語帳を6周以上した方がいらっしゃいました。何冊かおすすめした中からご本人が選んだのはZ会の『速読英単語』だったと記憶しています。
毎日1章、毎週6章(1日は予備日)というペースを設定したのですが、この生徒さんは毎週7章やってきました。これは日曜日が模試で潰れたり、学校の定期テスト期間があることも考えると、大変なことです。ただ、決して暗記が得意なわけではなく、毎週のテストはボロボロ。私の単語テストは厳しめなこともあり、3周目までは進歩は見られませんでした。それはこちらは想定済みでしたが、この生徒さんが偉かったのは、一向に覚えられるようにならなくても毎日1章、毎週7章をやり続けたことです。4周目が終わる頃になっても1周目のころと変わらないので、内心焦ってきたのはむしろ私の方でした。
突然のステージアップ
ところが5周目に入ると、突然覚えられるようになったのです。「次元が変わった」と感じました。6周目に入るとさらにパワーアップして、単語テストも面白いように進みます。入試が始まる頃には7周目に突入していました。この方は薬学部志望でしたが、受けた大学は全て合格しました。
自分で1日1章かならずやると決意して、成果が出てくるのが遅くても本当に1日も休まずに続けた意思力には脱帽します。そして皆さんにも是非心に留めておいてほしいことは、努力した時間に比例して成果が出てくるわけではないということです。
「こんなに頑張っているのになかなか結果に表れない」
とジリジリする期間が半年以上も続くことがあります。それでも努力の方向が間違っていない限り、かならず結果は出てきます。