中学生は英語教科書の暗唱を

中学英語に単語・文法・長文の区別はない

 昨日はある受験生の単語帳の話を書きましたが、英語の勉強を単語の暗記、文法の理解と演習、長文読解などに便宜上分けて行うのは早くても高校生からです。中学英語は基礎的すぎて「単語・文法・長文」などに区分けすることができません。日本語で言えば平仮名の学習に相当しますから、丸ごとに身につけてほしいのです。

 ではそのためにどのような学習をすればよいでしょうか。

教科書の暗唱です!

 中学英語教科書はたいてい半ページでひとまとまりの内容になるように作られています。学校で半ページ終わるごとに、それを覚えてしまうのです。もちろん手でも書けるように正しい綴りを練習します。内容は既に理解しているはずなのでほとんど苦労することはありません。発音だけは自己流にならないようにCDをよく聴いて真似をします。きれいに音読できるようになる頃には部分的に既に覚えているはずです。そこでもうひと頑張りして全文を暗唱します。はじめのうちはノートの和訳をチラチラ見ながらでもよいでしょう。

 これは私自身が中学生の時に実践し、また生徒さんたちにも実践してもらった学習方法です。中学時代はもちろん、大学受験でも、またその後でも、当時覚えた正しい英文が役に立っています。