赤本が全部終わらなくても気にしなくていい
今まで個別指導でみてきた早慶東大レベルを目指す生徒さんたちには共通点があります。真面目で、かつ馬力があるということです。ちょっと厳しいかも……と心配になるような学習目標を自分で立てて、実際にそれをクリアしてしまうので感心します。
秋冬になって赤本を買うと、「よし、本番までにこれを全て終わらせよう!」という目標を立てる方も多いです。もちろんそれができれば素晴らしいのですが、人気大学の赤本(青本)というのは7年分くらいどっさり過去問が収録されています。志望が固まってくると受験予定の学部も増えることがありますが、複数の大学・学部となると、延べ35年分×教科数なんてことにもなってきます。共通テスト前にはその対策にも時間を取られ、2月に入れば滑り止めや試験慣れのための大学の試験日もあります。本番に向けていよいよ頑張らなければ!と気合が入っている時に、「目標通りに赤本が終わらなそう……」という焦りを感じている人もいるかもしれません。
今そんな不安を抱えている人は、思い切って頭を切り替えましょう。赤本は今まで通りのペースで終わるところまでやればいいのです。そのかわり、一年分を密度濃く使い倒すのです。解く順番、時間配分のシュミレーション、できたはずなのにミスした問題の復習、抜けを発見した知識の暗記……。それが合格のために必要なことです。
赤本を全て終わらせるというのは小さな目標です。あなたの本当の大きな目標は「合格」です。