医学部や国公立を目指して浪人を決めた人へ

基礎の徹底を

 浪人を決めた人、決まってしまった人は、今後通う予備校や勉強の仕方について考え、すでに実行に移している人も多いでしょう。来年、といっても実際にはあと9ヶ月と少ししかないわけですから、あまり呑気にはしていられません。

 予備校や個人指導講師を選ぶなら、「基礎を重視している」ことや、「抜けている基礎を発見してくれる」ことを基準にするべきですが、現実問題としてそれを見抜くのはとても難しいでしょう。特に後者の場合には自分には抜けている自覚がないわけですから不可能と言えます。

 では、どうするか? 基礎ができていない(抜けがある)前提で勉強を始めることです。つい最近まで赤本やら本試の問題やらの本格的な問題を解いていたのに、今さら基礎?!と思うかもしれません。でも、安心してください! きっと出来ていませんから!😜 私が今まで担当することになった浪人生で、基礎の抜けがない人は一人もいませんでした。中学の教科書に載っている不規則変化動詞があやふや、関係代名詞の基本の6つ(の表)が頭に入っていない、古文ならヤ行とワ行が書けない等々……。後に東大に合格した浪人生たちも春にはそんな感じでした。中3問題集の最後のまとめの問題や、高校初級の「中学のおさらい」の問題など、ちょうど良いでしょう。

 それほどまでに基礎ができていなくても難しい入試問題がそこそこ解けていたのだから、大変な読解力です! 基礎をきちんと固めたらどれだけ伸びることでしょう。楽しみですね!