英語長文の勉強の仕方
たまに、英語の長文問題集を繰り返し解いた方が良いかと聞かれることがありますが、この質問はきちんとした勉強をしていたら出てきません。単語帳やイディオムであれば何周も繰り返して記憶を定着させていくことが絶対に必要ですが、長文は解いた直後にじっくりしっかり完璧に理解し音読し尽くしておくものです。それがきちんとできていれば、一年前に読んだ長文なら覚えているはずです。すでに内容も答えも知っているものをもう一度解くことに意味はありません。もし何週間か前に読んだ長文を覚えていないという人がいたら、それは解きっぱなしでそもそも勉強をしていなかったということです。
長文演習をするとき、まずはある程度の目標時間を定めて、とにかく読んで設問に答えます。その後、丸つけをして、間違えたものだけ解説を読んだり本文を見直したりして終わり、としている人がとても多いです。
でも、本文中にわからない単語や、構造が取りきれない文章があったはずです。正解した設問の中にも、意味や用法に確信を持てない単語や表現があったはずです。全訳を読んでみたら自分が思っていたのとちょっと違うところがあったはずです。設問の正解がわかったからOKなのではなく、本文そのものを、わからないところがなくなるまできちんと細かく点検し、調べ、知らなかったものは覚え、話の流れまで意識できるように何度も読むのです。もちろん音読です。完璧にスムーズに理解するまでに本文を10回以上は音読しているはずです。その過程で、知らなかった単語はすでに知っている単語になっています。
長文演習をするというのは、こういうことです。