英語早期教育で一番大切なこと

 「早期」といっても赤ちゃんから、幼稚園から、小学校からといろいろですし、週1回程度の英語スクールからインターナショナルスクールまで英語に触れる密度も様々です。それでも大多数の人は、小学校の授業だけとか、週1〜2回の英会話教室くらいが実際のところではないでしょうか。

 その場合、同年齢のネイティブのようになることは望めません。メキメキと英語力がついて喜んでいた時期があっても、別のお稽古事を始めたらそちらが楽しくなって英語は忘れてしまったとか、全然進歩していないように見えるとか、親から見ると残念なこともあるかもしれません。

 でも、英語早期教育において一番大切なことは、「嫌いにならないこと」です。好きになってくれたら万々歳ですが、人それぞれ好みも何かに興味を持つタイミングも違うので、そこまで求めるのは高望みというものです。目先の成果を求められるあまり嫌いになってしまったら、元も子もありません。ピアノが嫌いならそれでもいい。弾けなくても生きていけます。しかし英語は生きていく上で必要なものになってきています。いずれもっとしっかり勉強しなければならなくなった時(例えば中学校)に、何かのきっかけで興味が深まった時に、あるいは大人になってから仕事でどうしても必要になった時に、抵抗なく英語の勉強を始める(続ける)ことができれば、その先には必ず進歩があります。

 できてもできなくても、なんだか楽しそうに、少なくとも嫌がらずに、英語教室に通っていたり、小学校の英語の授業を受けたりしているなら、十分に素晴らしいことです。その時間の積み重ねが、将来もっと意識的に貪欲に英語を勉強していくための基礎体力を作っているのです。