進路に悩む高三生へ②

(昨日の続きです)

 一方で、ギリギリまでとことん悩みながら受験に臨んだ生徒さんたちのその後は、びっくりするほど力強いものです。受験までに結論が出ずに、医学部と農学部と工学部を受けて、唯一合格した工学部に進んだというような場合も多いですが、実際に大学に入って様々な友人や授業との出会いによって、何か納得したり目覚めたりするものがあるようです。

 かつて迷える受験生だった卒業生から、「大学楽しいです! 〇〇学科で〇〇の研究をしています」という声が届いて驚くこともあります。

 先日はある卒業生が、「結局どこの学部に行っても楽しい研究があったと思う」と言っていました。この方も二つの学部で迷いに迷って、進学後はなぜかまた別の第三の学部に進んだのですが、「どれも面白いから、結局どの学部でもよかった」と俯瞰できるようになっていて、それはとても大きな飛躍だと思い、尊敬しました。

 今、進路が決められずに悩んでいる高三生の皆さん、悩むべき時にとことん悩むのは正しいことです。悩んだ先に道が拓けてくるのですから、決められないこと自体はあまり不安に思わずに、考え、調べ、悩みましょう!