ギッシリ埋めた和訳が何故か0点……。
よくあるお悩みの4つ目です。英文全体も下線部もよくわかり、自信を持って和訳を書いた。模試終了後に模範解答を見たら、自分が思ったのと大体同じことが書いてある。これは何点とれたな😏と喜んでいたら、しばらくして返却された解答を見てみると……、まさかの0点。え、なんで? もう一度解説と見比べてみても、チラホラ単語の意味が違う程度でやはり大体同じように見える。
和訳で求められているのは、大まかに内容を伝えることではなく、正確に文構造を捉えて直訳することです。もちろん細かいことを気にせずにざっくりと内容をつかむこと(速読)はとても大切なことですが、きっちりと正確につかむこと(精読)を求められているのに、ざっくりと答えてしまっては点はもらえません。
主語と動詞はそれぞれどれか、関係代名詞の先行詞は何か、and がつないでいるのは何と何かといった構造をまずは明らかにすること。さらに一つ一つの単語の意味を文脈の中で適切に捉えること。その上で一番最後に日本語に直すのです。
授業の初めには、「だいたい合ってるんだから半分くらい点をくれてもいいじゃないかぁ!」と吠えていた受験生が、授業終了時には、「なるほど、全然読めてなかった。これじゃあ点はこない」と納得するまでの変化を見せてくれることがあります。問題点を自覚することが克服への第一歩です。