予備校化する高校①
ある私立高校生が話してくれたのですが、その学校には週末などによく大手予備校や英検から人がやってきて、生徒たちの前でお話をしてくれるのだそうです。模試を受けることや英検をとっておくことがいかに大切かというお話なのだそうです。生徒さんたちは皆素直で、「みんな、そうなんだ! と”洗脳”されている」とのことでした。
予備校や英検の側にとっては学校回りは集客のための重要な機会でしょうから一生懸命宣伝するのはわかります。予備校としては、模試どころか入塾してほしいというのが本音でしょう。ただ、高校としては、それはどうなのだろうかとちょっと首を傾げてしまうのが正直なところです。多くの高校では単語帳や問題集などの教材も予備校のものを使っています。
それは究極的には、高校が自らの存在意義を否定していることになると思います。
「だったら高校やめて予備校に通えばいいじゃん」
ということになります。(少数ですが、そういう人はいます。)教材もテストも学校のものより予備校のものの方が良いと認めていることになりますから。