浪人生を親御さんがどう支えるか②
「リンゴをひたすら剥きました」
昨日の記事とは別の医学部一浪生と支えたお母様のお話です。高校時代は「全然勉強しなかった」そうですが、現役の受験を終えると何か思うところがあったようで、突如猛然と勉強を始めました。そして不思議なことに突如猛烈にリンゴが食べたくなったそうです。それまではリンゴが好きでもなかったのに、塾で一日勉強して帰宅すると、毎日ひたすらリンゴ、リンゴ、リンゴ……。何故かリンゴ。とにかくリンゴ。🍎
さあ、お母様は大変です。毎日ひたすらリンゴを剥きます。買ってくるのも、個買いでは全然間に合わないので箱買いです。勉強の進み具合も気になるし、成績が上がらないのにもやきもきして色々言いたくなることも多かったそうですが、ガマンしてリンゴを剥いてあげます。「も〜、右腕がおかしくなりましたよ〜」とおっしゃっていました。😅
お子さんの様子にイライラして口出ししたくなるのは(それをガマンするのも)受験生の親御さんのツライところですね。でも家でのんびりして見えるのは塾でたくさん勉強しているから、成績が上がらないのは勉強を始めてから結果が数値になって現れるまでには時間がかかるからだということを是非心に留めておいてください。塾での様子は親御さんには見えないので当然気になりますし、勉強の理解度や定着度などはそもそも目に見えないものです。親御さんが詮索したところで変わるものではなく、口出しすれば言われた側にとってはストレスになります。
さて浪人していた一年間、お母様の剥いたリンゴを食べ続けたこの生徒さんは、「自分に一番合う」と感じた医大の合格を勝ち取りました。
リンゴ🍎でよかったです。シャインマスカット🍇とかマンゴー🥭とかでなくて……。