私大医学部入試に国語がジワリ
先日、昭和大学医学部が2021年度入試から試験科目に国語を加え、数学・国語を選べるようになったということを書きました。来年の2024年度入試でも、ジワリと国語の存在感が増しています。
獨協医科大学と杏林大学医学部が共通テスト利用入試で国語(現代文のみ)を加えました。また、日本医科大学もこれまで後期で実施していた共通テスト併用型(国語を含む)に英語外部試験を加えて前期へ移行します。
いずれも合格者枠の大きい一般入試ではなく、10人程度の共通テスト枠ですから、昭和ほどの大きな変更とはいえませんが、それでも国語力重視への気配を感じます。受験生の中には、「国語など文系科目は苦手だけど数学や理科は得意だから」というだけで医学部を目指す人もいますが、医師という職業の現場を考えたら人並み以上の日本語能力があってほしいというのは、大学側としても私のような患者側としても当然のことです。
ただ、個人的には現行の共通テストの国語で本当に国語力が測れるのかという点について大いに疑問ですので、大学側の狙い通りになるのかどうかはわかりません。