順天堂大学の英語

とにかく速読、そして英作文

 難しくはないけれど、たいてい医療系で、設問も似たようなものが続く長文がどどんと4つ。私などはこのヴァリエーションの少なさ(延々と続く感)にうんざりしてしまいます。本番ならきっと途中でミスをしてしまうと思います。そして最後に、目玉の大型自由作文が待ち構えています。(もちろん初めや途中で書いてもいいのですが)

 英作文のお題は、
2023年「医学部以外ならどんな進路を選んでいた?」
2022年「大量破壊兵器以外で、何か発明を阻止できるなら何にする?」
2021年「医療以外で、人類に有益なように世界を変えられるとしたら何する?」
2020年「オンライン教育の利点と欠点」
などです。

 20年が書きやすそう……。発明についてはそれ以前にも別の形でテーマになっていたことがあるので、頻出テーマと言えるかもしれません。書く内容を思いついてしまえばラクなのですが、内容を捻り出して、理由なども含めて全体の構成を考えている時間が焦るのですよね。(小論文でも同じです。)「今までの人生で会った尊敬する先生」(ちょっとうろ覚えです)というテーマの年は、受験生がホッとした顔で「書きやすかった」と報告してくれました。

引き伸ばしや繰り返しはNG

 英作文は長さも評価されるので、200語くらいは書きたいところです。だからといって関係のない話に脱線したり、同じ内容を繰り返すのはやめましょう。内容評価の点で下がってしまいます。某大手予備校では模試の英作文で同文反復があると大減点しているくらいです。

 もう一つ、とても大切なのがミスをしない(せめて減らす)こと。三単現のSや動詞の時制と数の一致など、文章が長くなるほどポロポロと間違いやすいですし、確実に点を引かれてしまいます。基礎が身についていると、こういうところでものを言います。

 大型英作に慣れていない人は、初めは時間がかかってもよいので、きちんと構成を考えて書いてみることから始めましょう。