入試期間中に立ち直った生徒さん

 入試期間に入ると集団塾では授業がなくなり、受験生は孤独になります。私大医学部や早慶の複数学部を受ける生徒さんたちは日程も厳しく、勉強や生活のリズムが崩れがちになってしまいます。10日から2週間でいくつも受験する中には失敗してしまう日も出てきます。そうなった時に、次の試験までにどう立ち直れるかというのが、全体の勝負を決める大きな要素になります。

 昔の生徒さんで、早稲田の複数学部を中心に受験した方がいらっしゃいました。集団塾が終了した後も個人指導は続けて受講していました。序盤に受けたところの合否がまだわからない時期に(結局受かっていたのですが)中盤の2校で失敗してしまい、その直後に授業をしました。

 私の顔を見るや泣き出してしまい、2校の受験で嫌な思いをしたことや、自分の失敗で落ち込んで眠れないのでスマホをいじっていたことなどを、ポツポツと話してくれました。自分で失敗したと思っても意外に結果は違うこともあることと、スマホを使うとますます眠れなくなるので眠りやすくするための別の方法を伝え、勉強の面では終盤戦に向けて改善点を意識してもらいながら授業をしました。

 泣いて吐き出せたことだけでもスッキリしたのか、帰る頃には「残り、また頑張ります!」と力強く言ってくれました。
 その後、その生徒さんからは続々と合格のメールが届きました。

 響教育研究所では受験期に入ってもでき雨限り予定を合わせて最後まで様々なサポートをします。今これを読んでくださっている受験生には間に合わないかもしれませんが、代わりにこの生徒さんのお話をお届けしました。