ネット情報は玉石混交。塾も……。②

 昨日の続きです。日本の大学受験の塾でも「おや?」と思ったことがあります。数年前、早稲田大学の受験を終えた生徒さんが、英語の答えが気になってネットで調べたところ、速報で模範解答を出している塾があったので、自己採点をしました。文法問題で間違えたものはきちんとやり直して次の試験に臨みたいと、問題とその解答を持ってきてくれたのですが……。

「いや、これ、あなたの答えで合ってるよ」

 やや複雑な関係代名詞の問題で、私も自分が間違えているのかもしれないと、何度も慎重に考えたのですが、やはりどうしても塾の解答が間違っています。

 昨日のIELTSの問題でもそうですが、塾が発表している答えと自分の答えが違っていれば、ほとんどん生徒さんは自分が間違えたと思って、一生懸命に読み直し、何度も考えたり調べたりし、時には自分の正しい知識を疑って自信を失います。なんという無駄な時間、無駄な労力でしょう。

 できるだけ公式サイト・公式問題集(お金はかかりますが)を使う。河合塾や駿台予備校など、人手をかけてチェックしているであろう大手塾の解答を見る。それ以外の手に入らないものは、気になったものだけ自分で調べたり、習っている先生に直接聞くようにしましょう。