私大医学部の英語は難しい?
まだまだ医学部入試ラリーが続きます。今の受験生の親世代にとっては国立大医学部は難しくても私大医学部はそうでもないという意識が残っているかもしれませんが、医学部人気はバブルと言ってよい状態が続いているうえに、入学定員の少なさもあって、今や早慶と同じくらいに入りにくくなっています。
それだけ難関なら入試問題も難問奇問ぞろいかというと、英語に関しては決してそんなことはありません。制限時間に対して英文の量は多めの大学が多いですが、その大部分はすらすら読める基礎〜中級レベルです。必然的に高得点争いになります。みんなが解けている設問を落としたり、時間内に解き終わらないようなことがあれば、合格は遠のきます。
ではどのような勉強をすればいいのでしょうか。多くの受験生が難しい単語を覚えて難しい問題演習をするべきだと勘違いをしているのですが、大切なのは基礎を徹底することです。易しめの英文を日本語と近いスピードで正確に読めるようになるまで、単語・文法・読解をバランスよく大量に演習することです。
基礎の演習をするだけなら簡単だと思われるかもしれませんが、受験生になってしまうとこれがちょっと難しいのです。他の教科の勉強にも時間を取られてしまい、「英語は簡単だから後回し」となるからです。中学生、高校1・2年生の皆さんは、先取り学習ではなく、今やっていることをしっかり身につけておくようにしましょう。