医学部浪人をする人へ

「親が医者だから……」は封印しよう

 私大医学部受験生の中には、親御さんや親戚が医師であったり、病院やクリニックの経営をされていたりして、小さい頃から半ば "自動的" に医学部に進むように路線を引かれてきたという人も多いです。それはとても恵まれた環境である一方で、医師になりたいという自発的な希望や、そのためになんとしても頑張って合格するんだという覚悟を持ちにくいというマイナス面も少なからずあります。しかも現在の医学部は、親御さんたちが受験生だった時代と比べて異常とも言えるほど難化してます。

「今年は受からなかったけど、ウチは医者の家で、他に道はないから……」という浪人の仕方では、先の見えない浪人生活の苦しい部分だけを自分で引き受けてしまうことになりかねません。私はそういう人をたくさん見てきました。親が医者だろうが何だろうが、自分の置かれた環境の中で自分が医者になろうと選んだはずです。(もしそうでないなら、本当に嫌なら、別の道を切り拓くこともできるのです。)親が医者だというのは、自らが医師を目指すきっかけにすぎません。

 今、あなた自身が将来の職業として、やはり医師になる道を選ぶのであれば、覚悟を決めるべきです。そして「親が医者だから……」は口にしないようにするのです。それが苦しい浪人生活を耐えて成果をもぎ取るための前提条件です。