昭和大学医学部入試の変化①

数学にかえて国語での受験が可能に

 少し古い話ではあるのですが当時まだこのブログをやっていなかったので改めて書いておきます。前回の記事でも触れたように医学部入試の主流は「英・数・理2科目」ですが、理科が1科目でよい大学や入試方法もあります。中でも帝京大学は「数学なし、国語で受けられる」唯一の医学部でした。たとえば「英・国・生物」を選択すれば文系出身者や数学や物理が苦手という人にもチャンスがあるわけです。

 そこに2021年度入試で、昭和大学にも大きな変化がありました。数学か国語かを選べるようになったのです。成績上位者にも人気の医学部ですから、これは驚きのニュースでした。(ただし帝京とちがって理科は2科目課されます。)

 国語は現代文のみで、2021年度は4題、2022年度は3題でした。初めのうちは国語選択者は少なかったと思いますが、2023年度の出題の載った赤本もそろそろ出回ります。3年分の過去問が揃うことになりますので、受験者も徐々に増えてくるのではないでしょうか。数学が極端に苦手だったり、あまり勉強しなくても国語はできるという人にはチャンスが広がるでしょう。

 この変化には、国語力(読解力と教養)のある人も欲しいという大学側のメッセージが読み取れます。実は、その前年2020年度の英語の出題に、すでにその気配はあったのです。(明日に続く。)