反面教師にしてほしい、消えていった医学部受験生たち①
今まで、とても多くの医学部受験生を見てきました。現役生も浪人生も社会人や他学部生の再受験組もいました。真面目に一つ一つの弱点を克服し、精神的にも成長して合格を勝ち取った大多数と関われた一方で、どうにも歯痒いなと見ているうちに転塾したり受験をやめていった方たちもいます。その方たちには共通点がありますので、あえてご紹介します。本気で医学部を目指す人の参考になればと思います。
間違った自己分析と優等生意識
私はホームページやこのブログでしつこく書いていますが、中学英語がどれだけきちんと身についているかが合否を直接左右します。日本語に例えれば漢字以前の「ひらがな」の勉強にあたりますから、身についていないのであればやり直すしかありません。したがって特に浪人生になってから出会った生徒さんには、中学での英語の勉強について聞き取りやチェックを初回に必ず行います。
すると「優等生だったので中学では楽勝でした。テスト前日にちょっと勉強すればいい成績が取れました!」というようなお返事。😓 優等生だったのではなく、単に勉強をサボっただけですね。せっかくの地頭の良さを何年も無駄にしてきたのですね。そして実際にチェックをすると、不規則変化動詞を見ようと思って出した「write(書く)」を、なんと「ウライト」と読むのです……。日本語でもカタカナになっているような簡単な英単語も全く出てきません。
自分は優秀であるという意識と英語が基礎の基礎から完全に抜けている事実との乖離は凄まじいものがあります。