私大医学部入試の中盤戦に向けて

頭は振り返り、気持ちは前を向く

 医学部入試が始まり、あっという間に序盤戦が終了というところですね。先週は3日連続で帝京を受けにいった方も多いと思います。お疲れ様でした。

 すでに一次合格を手にしたとか、手応えがあったという人は気をよくしてそのまま進んでいってください。実際には、そこそこできたと思ったのに一次通過しなかったとか、緊張して思わぬ失敗をしてしまったという厳しい現実に直面している受験生の方が多いでしょう。ここから、そのまま崩れていくのか、立ち直るのかで結果は違ってきます。

 まずは、英語に限らず、出題されてできなかった分野に的を絞って基礎からの振り返りをしましょう。焦って全範囲を見ようとしてもそれは不可能ですから、範囲を絞ればよいのです。英語なら確信の持てなかった単語を覚え直すだけでも違います。本番中はものすごく集中していますから、そこでわからなかったことを直後にやり直しておくと、びっくりするくらいスルスルと頭に入ります。

 そうして復習をした上で、終わったことは終わったこととして、次の試験でベストを尽くせるように気持ちを切り替えましょう。医学部は、入りやすい(とされている)大学から試験が始まり、難関大ほど後になるという傾向があることから、「〇〇大にすら落ちたんだから、もうダメだ」と考えてしまう人が多いのですが、そんなことはありません。それまで一つの一次合格もなかったのに一番最後に受けた一校だけに合格した先輩たちはいるのです。私の生徒にも何人もいました。もうダメだと思って受けに行きますか? それとも、今までの反省を次こそは生かそうと思って受けに行きますか? 合否は大学が決めることですが、それは自分で決めることができるのです。